転職エージェントの使い方を3つにまとめました。基本的なことなので、覚えておきましょう。
- 転職支援サービスの流れを把握する
- 転職エージェントに転職の意思を示そう
- 求職・職務経歴書作成などの転職相談は積極的にする
転職支援サービスの流れを把握する
まず、WEBから無料登録をします。すると、電話かメールで連絡があって、キャリアカウンセリングの予約をします。キャリアカウンセリングの当日は基本スーツで行きますが、土日祝日の場合は私服でも構わないところがあります。
カウンセリングで聞かれることは端的に言うと、あなたのこれまでの経歴とこれからのキャリアプランです。この内容を元にキャリアアドバイザーが求人企業とのマッチングを行い、あなたに合っていると思われる企業を紹介します。
WEB登録かカウンセリング予約の時点で履歴書・職務経歴書を送る場合がありますが、そこでの内容を元に求人企業を絞り込んで、カウンセリングの時に求人紹介をする転職エージェントもあります。
応募する企業が決まれば、書類選考対策を行います。転職エージェントの中には求職者が希望しないと対策を行ってくれないところもあるので、希望の意思表示をしましょう。
書類選考に通過したら面接ですが、面接の前に模擬面接が行われます。この模擬面接も希望しないと対応してくれないところがあるので、希望の意思表示をしましょう。
面接も突破したら条件提示がされますが、希望の条件があれば転職エージェントを通じて行いましょう。
以上のような流れで、転職支援が行われます。WEB登録の前に履歴書・職務経歴書を作っておくと便利ですし、カウンセリングの前に自分の職務経験を整理しておくと、キャリアアドバイザーとの話も弾むので、やっておいて損はありません。
転職エージェントに転職の意思を示そう
転職エージェントは無料で利用できるため、求職者に負担はありません。しかし、転職エージェントにとっては人材を紹介することで利益を得ているため、転職の意思が曖昧な求職者へのサポートは期待できません。
この転職の意思というのは転職アドバイザーとの面談からと思っている人が多いですが、必ずしもそうとは限りません。なぜなら、登録の段階で提出する履歴書・職務経歴書を見て本気度を探っていることもあるからです。
求人というのは景気に左右されることが多いため、景気が悪い時には企業が募集する人材のハードルが上がり、それが転職エージェントの登録時にも波及します。きちんと作り込まれている職務経歴書からは本気度が感じられるため、絶対ではないですが不況下でも転職エージェントの足切りに合うことは少ないです。
対して、好景気の時には求める人材のハードルが下がりやすいですが、以前と比べて質の高い人材を求めることが多くなっているため、足切に合う可能性が低くてもしっかりとたたき台を作っておくことが必要です。もちろん、転職アドバイザーとの面談でも積極的に相談して転職の意思を示してください。
転職の意思を示さなかったら
転職エージェントを何社か利用すると、利用し無くなる転職エージェントも出てきます。もしくは、せっかく登録したのに、紹介された求人が思ったようなものでない時があります。
そこで、転職エージェントとのコミュニケーションが少なくなってくると、例えばメールや電話のやりとりが少なくなってくるとか、紹介された求人に応募しないと、求人紹介の数が段々と減っていき、最終的にはなくなってしまいます。
転職エージェントによってはサポート期間を設定しているところもあるので、その期限を過ぎるとサポートが終了してしまうこともあります。ですので、思ったような求人でなくても、書類選考やその先の面接の練習だと思って応募するようにしましょう。そうすれば、転職アドバイザーもあなたに合った求人を徐々に紹介してくれるようになることもあります。
転職エージェントの側から無理に転職を勧めることはありません。
絶対ではありませんが、そこから勝負が始まることもあります。というのも市況が悪ければ、余程いい人材出ない限り登録できないこともあります。
また、登録できても同じ転職エージェントに相談している強力なライバルがいれば、アドバイザーはそちらをプッシュする場合もあります。そのため、できる範囲でいいので、登録時に提出する書類はしっかり作り込んでおきましょう。
求職・職務経歴書作成などの転職相談は積極的にする
転職支援を無料で受けられるわけですから、利用してやろうぐらいの気持ちで積極的に相談した方が良いです。なぜかというと、サービス登録後のレスポンスが遅かったり、若干ピントが外れた求人を紹介されることがあるからです。
転職エージェントに合わせてのらりくらりやっていたのでは、目的とする転職は果たせません。求職者の方から積極的にアドバイザーに働きかけていくうちにレスポンスも早くなり、自分に合った求人も回ってくるようになってきます。
これはあくまでも私の感覚ですが、大手の転職エージェントで企業担当と求職者担当に分かれていて、大量の求人紹介をするところは若干ピントが外れた求人が来ることが多く、転職アドバイザーが一気通貫で担当しているところは一人で抱える案件が多いためか、レスポンスが遅くなる傾向があります。
絶対ではありませんが、もし転職エージェントに登録をしてレスポンスが遅かったり、ピントが外れた求人が来る場合は、積極的にコミュニケーションをとってください。
特に相談しておきたいこと
転職アドバイザーに相談しておきたいのが、書類選考と面接選考を突破するための選考対策です。どの転職エージェントでも応募書類の書き方指導や模擬面接に対応しているのですが、積極的にアドバイスを求めないと簡単な対応で終わってしまいます。
登録時に電話やメールでコンタクトがあると思うので、応募書類の書き方指導や添削に関してはその時点でリクエストしておきます。模擬面接は書類選考に通過してから依頼すると良いでしょう。
転職エージェント体験談
私は転職エージェントを利用して転職活動をしたことがありますが、利用してみて良かったと思う点は、個人で転職活動をしていた時は全く通過しなかった書類選考が通過するようになったことです。
最初に相談しにいった転職エージェントでは、登録の際に送付した職務経歴書について意見を聞きましたが、ダメだしされました。そこで、転職アドバイザーに渡されたのが、職務経歴書の書き方・見本です。まずは、その見本を真似して職務経歴書を作成し直しました。
残念ながらその転職エージェントから紹介された求人は書類選考が通過しなかったのですが、別の転職エージェントから紹介された求人や転職サイトから応募した求人の書類選考には通過するようになりました。確率で言うと50%は通過するようになりました。
もし、私が転職エージェントに相談しなかったら、きちんとした職務経歴書の書き方も分からず、書類選考に通過しないまま、転職を果たすこともできなかったはずです。あなたが個人で転職活動をしていて、書類選考で落ちてばかりいるのであれば、転職エージェントに相談してみてはどうでしょうか?好転のきっかけになるかもしれません。
相談の前に職務経歴書を準備しておこう
転職エージェントを利用するしないに関わらず必須なのが履歴書と職務経歴書です。特に、職務経歴書は履歴書だけでは把握しにくい求職者の職務経験が分かるので、力を入れて書かなければなりません。その際、こちらの職務経歴書の書き方を参考にしましょう。
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