一見すると同じように見える転職エージェントのサポートの仕方には違いがあります。今回の記事では、一気通貫型と分業型の違いに触れながらどの転職エージェントを選べば良いのかをまとめました。
- 一気通貫型と分業型の転職エージェントの違い
- 一気通貫型と分業型の転職エージェントの選び方
一気通貫型と分業型の転職エージェントの違い
転職エージェントには一気通貫型(両面型とも言う)と分業型の2種類(厳密にはハイブリッド型も入れると3種類)があります。その違いは一言で言うと、一人で全てを担うかどうかです。
一人で全てを担うかどうかとは?
一人で全てを担うというのは、キャリアカウンセラーが一人で企業への営業・取材と求職者へのカウンセリングを行うという意味で、一気通貫型や両面型と呼ばれています。一方で、専任で営業・取材をする企業担当とキャリアカウンセリングを行う求職者担当に分かれるのが、分業型と呼ばれています。
転職エージェントはどちらかの型に属しているわけですが、海外では一気通貫型が主流なのに対して、日本では分業型が主流です。しかし、日本の中でも外資系の転職エージェントやグローバルな求人を扱っている転職エージェントは一気通貫型です。それぞれにメリット・デメリットがあります。
一気通貫型の転職エージェントのメリット・デメリット
それぞれ2つづつあります。
一気通貫型の転職エージェントのメリット
- キャリアアドバイザーが企業と求職者の両方を担当するので、求人情報の詳細さ、正確さが高い
- 内定後の条件交渉がしやすい
一気通貫型の転職エージェントのデメリット
- キャリアアドバイザーが一人で複数の求職者を抱えるので、サポートが薄くなりがちである
- キャリアアドバイザーとの相性が悪かった場合、変えにくい
(引用元:20代後半なら転職エージェントは一気通貫型と分業型のどちらがいい?メリット・デメリットを踏まえて解説しました)
以上を見てもらえれば分かりますが、企業と求職者がキャリアアドバイザーを介して直通になっているので、求人情報の精度が高い反面、求職者へのサポートが疎かというかドライになりがちなところが、一気通貫型のメリットとデメリットになります。
分業型の転職エージェントのメリット・デメリット
メリットが4つ、デメリットが1つあります。
分業型の転職エージェントのメリット
- サポートが手厚い
- 求人の紹介数が多い
- マッチングがしやすい
- キャリアアドバイザーとの相性が悪い場合、変更しやすい
分業型の転職エージェントのデメリット
- 企業と求職者の間のコミュニケーションロスが生じやすい
(引用元:20代後半なら転職エージェントは一気通貫型と分業型のどちらがいい?メリット・デメリットを踏まえて解説しました)
以上を見てもらえれば分かりますが、担当が企業と求職者に分かれるので、それぞれの業務に集中できます。
企業担当は求人開拓と取材に力を注げるので、紹介できる求人数を多く確保することができ、マッチングの機会も多く提供できます。求職者担当はキャリアカウンセリングに力を注げるので、求職者のパーソナリティーや職務経験、強み・弱みを深く理解することができるというメリットがあります。
その反面、企業と求職者の間に2人の人物が介在することになるので、求人情報を伝えるにしても、求職者のアピールをするにしても、ロスが生じやすいというデメリットがあります。
一気通貫型と分業型の転職エージェントの選び方
一気通貫型と分業型の違いを見ても、それぞれに一長一短があります。どちらかに限定して選ばなければならないということもありません。
ただ、どちらかというと一気通貫型は30代以上、ミドル・ハイクラス、外資系・グローバル企業志望の人の方が向いていて、分業型は20代、求人数を確保したい、国内企業志望の人に向いています。
そのため、転職エージェントはそれぞれの向いている方で選ぶと良いでしょう。