転職エージェントはどこでもいいわけではありません。下調べをして適切な選び方をする必要があります。今回その選び方を次の3つにまとめて紹介します。
- 転職エージェントを選ぶのは3つほど
- 転職エージェントの評判は鵜呑みにしない
- 転職エージェントの強みを把握する
転職エージェントを選ぶのは3つほど
転職エージェントを複数利用した経験から言うと、選ぶのは3つほどで構いません。それも、総合型1〜2つと業界・職種・キャリア特化型1〜2つです。
なぜ3つほどなのかというと、
- たくさん登録しても求人が被る(特に中小・個人ほど)
- 結局使わないところがでてくる
ということがあるからです。
私の場合、退職してからの転職活動であったため、時間に余裕がありましたが、これが働きながらの人の場合だと時間に余裕がないため、7つも8つも利用なんてできません。せいぜい3〜4つほどでしょうか。
仮にもっとたくさん登録しても意味がありません。それは求人が被るからです。ある個人の転職エージェントを利用したことがありますが、求人情報は業界特化型の有名な転職エージェントのもので、そういった説明も事前に受けました。
規模が小さいほど営業力に乏しいため、独自で持っている案件は少なくなります。そのため、求人情報を共有または共有させてもらっているようです。
そういった背景から、求人開拓力のある総合型の転職エージェントを2つほど、特定の業界・職種に強い転職エージェントを少なくとも1つ選ぶだけで事足ります。
まとめ
- 転職エージェントは総合型2つと業界・職種・キャリア特化型1つを選んで利用する
- 中小特に個人の転職エージェントになるほど独自案件に乏しい(絶対ではない)
転職エージェントの評判は鵜呑みにしない
転職エージェントを選ぶ際に気になるのが評判です。ネットで「○○ 評判」といった形で検索すると、○○の部分に該当する転職エージェントの評判が出てきますが、全てを鵜呑みにする必要はありません。
なぜかというと、
- 転職アドバイザーの質が悪いとは限らない
- 過去は良くなかったが現在は良くなってるかもしれない
からです。
あの転職エージェントはアドバイザーの質が悪いという評判があったとしても、あなたを担当することになるアドバイザーの質は良い場合があります。質が良いというのは何を指すかというと、求職者の志向性を把握して適切な転職支援ができるということです。
また、転職エージェント自体も悪い評判をなくそうと改善している場合もあります。しかし、この質にしても転職エージェントの現在にしても、実際に登録してみないと把握することができないのが難点です。そのため、色々調べてみても良くない評判があまりにも多い場合は、きっぱりとその転職エージェントに登録するのを止めるのも一つの手です。
そうはいっても、その転職エージェントを伏字で掲載している非公開求人が自分の希望に合っているのであれば、そこに登録しましょう。選ぶポイントの一つは、自分の希望に合っている求人があるかどうかです。
まとめ
- 転職エージェントの評判は良くなくても、担当アドバイザーの質は良い場合がある
- 自分の希望に合っている求人があるかどうかで選ぶ
基本的なサービスの中身は変わりませんが、求人数は大手の方が多く、サポート力は中小・個人の転職エージェントの方が良い場合があります。求人数はともかく、サポート力はあなたに付くアドバイザー次第でもあるのでその辺は何とも言えません。
転職エージェントの強みを把握する
一口に転職エージェントと言っても強みは異なります。
例えば、総合型と言われる転職エージェントでもよく調べると若年層に強みのあるところもあれば、ハイキャリアに強みのあるところもあります。その強みを探るために転職エージェントのホームページは隅々まで見ましょう。
ホームページを見る時に意識したいのは、
- 得意な業界、職種、エリア
- 利用年齢層
- 年収アップ率
- 利用満足度
- 評判
といった項目です。
これらの項目が全てホームページに載っているとは限らないため、可能な限りで構いません。少なくとも、得意な業界・職種・エリアや利用者の体験談は載っているところが多いです。
総合型と特化型の比較
総合型と業界・職種特化型との違いを見てみると、総合型の方が転職エージェントの営業力が強い傾向があります。複数の職種を扱っているため、相応の営業担当者・拠点があることが要因です。
それに比べて、業界・職種特化型はコネクションが強い傾向があります。もともと、該当の業界の経験者がアドバイザーになっている場合が多く、以前勤めていた職場や取引先のネットワークを駆使して求人を紹介してくれることもあります。
そういったことから、総合型は企業担当と求職者担当の分業制のところが多く、業界・職種特化型は一気通貫制のところが多いです。あくまでも傾向なので絶対ではありません。
職務経験が無い・浅い人が見るべきポイント
職務経験が無い・浅い人というと、既卒・フリーター・第二新卒が対象になると思いますが、従来では転職エージェントに登録をして数少ない求人に応募するという形でしたが、最近では特化型、つまり、既卒・フリーターを対象にした就職支援サービスが続々と登場しています。
既卒向けの就職支援サービスでもそれぞれ強みが微妙に異なります。
例えば、転職エージェントではありえない、研修型の就職支援サービスもありますし、正社員就職率の高い就職支援サービスもあり、サポートに徹底的に時間を費やすところもあります。ですので、職歴が無い・浅い人はこういった既卒向けの就職支援サービスを利用した方が、正社員として働ける確率が高くなります。
あえてデメリットを挙げるとすれば、一都三県(東京、神奈川、埼玉、千葉)や名古屋、大阪など主要都市を対象エリアとした就職支援サービスがほとんどだということです。
地方都市の求人まで網羅しきれていない、サービス展開していないため、地元の求人を求めている人や30代職歴なし就職を考えている人はハローワークや都道府県のジョブカフェを利用するのが良いでしょう。
まとめ
- 転職エージェントのHPを見る際には、評判や得意な業界・職種・エリアなどをチェックしよう
- 総合型の方が転職エージェントの営業力が強い傾向あり
- 業界・職種特化型はコネクションが強い傾向あり
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